(お知らせ) 2022年9月以降の開講予定
2022年9月講座よりプログラミング言語として Python を使用します。
Python 講座では 『JOI公式テキスト Pythonで問題解決 情報オリンピックに出てみよう』 をテキストとして使用します。テキストをお求めの上、お申し込みください。
プログラミングを始めよう
- パズルを解いたり考えることが好き
- 自分で新しいものを作ることが好き
- 想像することが好き
このような項目に 1 つでも当てはまるあなたは、プログラミングを一緒に始めませんか?
プログラミングはざっくり言えば、コンピュータにうまく指示を与えて動かすパズルです。結果を想像しながら数種類の指示を様々に組み合わせることで、あなただけのアプリケーションソフトウェアを作ることができます。この講座に参加すれば、勉強時間やスケジュールを管理するソフトウェアなどを作れるようになります。そして何より、プログラミングの楽しさを知ることができます。
また、私たちの社会は情報化という大きな転機を迎えています。今プログラミングをマスターすれば、これからの時代を作る一員になることもできます。
情報オリンピック日本委員会では、中高生向けのプログラミングコンテスト 日本情報オリンピック (JOI) を開催しています。また、この大会に興味のある中高生を対象として、下記の通り JOI 入門講座 を実施しています。本講座では、プログラミングを 0 から丁寧に指導して、皆さんにその楽しさを体感してもらいます。ぜひ一緒にプログラミングの世界に飛び込みましょう!
講座内容
概要
プログラミングや情報オリンピックに興味のある中高生を対象に、プログラミングを 0 から学ぶ講座「JOI 入門講座」を毎月実施しています。
少人数グループで実施します。各グループに 1 人ずつ学生チューターが割り当てられており、個別に指導を受けることができます。チューターによる解説の後、演習として実際にプログラミングに取り組みます。
講座は 3 つのコース (A コース、B コース、C コース) に分かれています。各コースは 1 回の受講で完結する内容です。講座は月に 2 回、土曜日または日曜日に開講しており、講座の時間は 14:00 から 18:00 までの 4 時間 (休憩込) です。毎回、同じ内容で行っていますので、いつからでも始めることができます。参加者の都合やペースにあわせて受講してください。
参加申込時に受講コースを選択してください。プログラミング初心者には A コースをお勧めします。3 つのコース (A コース、B コース、C コース) を 1 回ずつ受講していただくことで、日本情報オリンピック予選で敢闘賞 (予選 B ランク) の表彰を受けられるレベルまでサポートします。
講座ではテキストとして 『JOI公式テキスト Pythonで問題解決 情報オリンピックに出てみよう』 を使用します。テキストをお求めの上、お申し込みください。参加申込み前にテキストの内容を確認して、自分自身の希望レベルにあっているか確認しておきましょう。
- Python 講座 A コース(テキスト 第1章 01 ~ 03):プログラミングの取り組み方の説明から始まり、変数や条件分岐を学習します。
A コースはプログラミングが全くの未経験の方でも受講することができます。A コースの内容を理解するための予備知識として、中学校で学ぶ数学の一部 (正負の和・変数・一次関数など) を仮定します。本ウェブサイトの下記「JOI入門講座で扱う問題例」をパソコンを使わずに解けることを、A コース受講の目安とします。
- Python 講座 B コース(テキスト 第1章 04 ~ 05):文字列と for 文を使ったループについて学習します。
A コースを未受講の方は、テキストの第1章 01 ~ 03 を予習しておきましょう。第1章 02 ~ 03 の「過去問の類題」のうち半数程度を自分の力で解けるようになっていることを、B コース受講の目安とします。
- Python 講座 C コース(テキスト 第1章 06):リストについて学習します。
A コースや B コースを未受講の方は、テキストの第1章 01 ~ 05 を予習しておきましょう。第1章 02 ~ 05 の「過去問の類題」のうち半数程度を自分の力で解けるようになっていることを、C コース受講の目安とします。
JOI入門講座で扱う問題例
ここでは、JOI 入門講座で扱う問題例を紹介します。まずは、次の問題をパソコンを使わずに解いてみましょう (JOI 入門講座では、この問題をパソコンを使わずに解けることを、A コース受講の目安とします)。
問題(第16回日本情報オリンピック 予選1改題) JOI くんは電子レンジで肉を温めようとしています。肉は温度によって以下の状態に分類されます。
- 温度が 0 ℃より低いときは、肉は完全に凍っている
- 温度がちょうど 0 ℃のときは、凍っている状態と凍っていない状態の両方が混じっている
- 温度が 0 ℃より高いときは、肉は凍っていない
加熱にかかる時間は、1 以上の整数 X, Y, Z を用いて以下の様に求められます。
- 肉が完全に凍っているとき:X 秒で 1 ℃温まる
- 肉の温度がちょうど 0 ℃のとき:Y 秒ですべて解凍される
- 肉が凍っていないとき:Z 秒で 1 ℃温まる
例えば X=5, Y=10, Z=3 のとき
- 35 ℃の肉を60℃まで温めるのに 75 秒かかる
- -10 ℃の肉を20℃まで温めるのに 120 秒かかる
JOI くんが肉を A ℃から B ℃に温めるのにかかる秒数を考えます。ただし A < B です。
- X = 2, Y = 5, Z = 7 のとき,10 ℃の肉を 45 ℃まで温めるのにかかる時間は何秒ですか.
- X = 3, Y = 8, Z = 2 のとき,-5 ℃の肉を 30 ℃まで温めるのにかかる時間は何秒ですか.
- A > 0, B > 0 のとき,肉を解凍するのにかかる時間は文字を使ってどのような式で求められますか.
- A < 0, B > 0 のとき,肉を解凍するのにかかる時間は文字を使ってどのような式で求められますか.
(解答) (1) 245 (2) 83 (3) Z(B-A) (4) -AX+Y+BZ
この問題のように、JOI 入門講座では現実の問題を数学的に言い換えたものを主に扱います。まずは問題の内容を正しく理解することが大切です。そして、問題をパソコンが解くようにプログラミングを行います。
プログラミングによって、皆さんが手で行った計算をパソコンに行わせることができるようになります。手作業ではできないような膨大な計算をパソコンに行わせることもできます。
講座の詳細
日時 | 月に 2 回、土曜日または日曜日の 14:00 ~ 18:00 に開講予定です。開講日は月によって異なります。 |
方式 | Web 会議システム「Zoom」を用いたオンライン実施 |
参加者 | プログラミングに興味のある中高生 (人数は各回による) |
参加費 | 5,000円 |