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第19回日本情報オリンピック 二次予選

2019年12月12日
情報オリンピック日本委員会

問題
  じゃんけん式 (Rock-Scissors-Paper Expression) (配点 100点)
  時間制限 : 2 sec / メモリ制限 : 1024 MB

問題文

この問題では,じゃんけんの手「グー」「チョキ」「パー」をそれぞれ R, S, P で表す.RS に勝ち,SP に勝ち,PR に勝つ.

x, y をじゃんけんの手とするとき,x + y,   x - y,   x * y を以下のように定める (これらは通常の意味での足し算・引き算・掛け算ではない):

じゃんけんの手と +, -, * と括弧からなる式は,以下のように計算する:

JOI さんはあるじゃんけんの式を持っていたが,その式の中の R, S, P の一部が見えなくなってしまった.見えなくなってしまった部分が `?' で表された長さ N の文字列 E が与えられる.JOI さんは,見えなくなってしまった部分のそれぞれに R, S, P のいずれかを割り当てる方法であって,式の計算結果が A になるものが何通りあるかを知りたい.その数は非常に大きくなる可能性があるので,1 000 000 007 で割った余りを求めたい.

本問で用いられる文法は,BNF (バッカス・ナウア記法) を用いて以下のように表される.じゃんけんの式の一部が見えなくなってしまったものは <expression> である.

<expression> ::= <term> | <expression> "+" <term> | <expression> "-" <term> <term> ::= <factor> | <term> "*" <factor> <factor> ::= "R" | "S" | "P" | "?" | "(" <expression> ")"

これは例えば,ある文字列が <expression> であるとは,「<term> である」または「<expression> である文字列,`+',<term> である文字列,をこの順に連結させたもの」または「<expression> である文字列,`-',<term> である文字列,をこの順に連結させたもの」であることである,というように再帰的に定義されることを意味する.

<expression> である文字列 E と計算結果 A が与えられるので,`?' に R, S, P のいずれかを割り当てる方法であって式の計算結果が A になるものの個数を 1 000 000 007 で割った余りを求めるプログラムを作成せよ.

制約

小課題

  1. (20 点) N ≦ 15
  2. (20 点) N ≦ 200
  3. (60 点) 追加の制約はない.

入力

入力は以下の形式で標準入力から与えられる.
N
E
A

出力

標準出力に,`?' に R, S, P のいずれかを割り当てる方法であって式の計算結果が A になるものの個数を 1 000 000 007 で割った余りを 1 行で出力せよ.

入出力例

入力例 1
11
S+?-(R+?)*P
S

出力例 1
6

2 箇所の `?' に R, S, P のいずれかを割り当てて計算結果を S にする方法は,以下の 6 通りがある:


入力例 2
15
?+?-?*?+?-?*?+?
R

出力例 2
2187


入力例 3
13
(((((R)))))+?
P

出力例 3
1


入力例 4
1
P
S

出力例 4
0


入力例 5
27
R+((?+S-?*P+?)-P*?+S-?)*R+?
P

出力例 5
381


入力例 6
83
((R+?)*(?+?))*((?+?)*(?+?))*((?+?)*(?+?))-((S+?)*(?+?))*((?+?)*(?+?))*((?+?)*(?+?))
P

出力例 6
460353133

条件を満たす割り当て方は 10 460 353 203 通りあるため,それを 1 000 000 007 で割った余りである 460 353 133 を出力する.