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国際情報オリンピック(IOI)参加記録

1.国際情報オリンピックとは

国際情報オリンピック(International Olympiad in Informatics, IOI)は1989年にブルガリアで第1回が開催されて以来、毎年各国持ち回りで開催されています。
IOIの目的は、高校生までの生徒を対象として、数理情報科学の問題解決能力をもつ生徒を見出し、その能力の育成を助け、また、各国の選手・教育者同士の国際交流を図ることにあります。スポーツオリンピックと同様に、立候補した国の中から投票で開催国が選ばれます。毎年約70~80ヶ国が参加し、各国は選手を4人まで出すことができます。
競技は個人選で、1日5時間で通常3問を解くことを計2日行ないます。
与えられた問題を解くためにアルゴリズムを考え、それに基づいてプログラムを書き、実際にコンピュータ上で実行させて出力した結果の正しさを競います。
使用メモリ量および実行時間に厳しい制限があり、思いつくままに書いたプログラムでは時間内に答が出ないような問題がほとんどであり、良いアルゴリズムを設計するための高い数理的能力がプログラミング技能以上に求められています。
使用できるプログラミング言語は、現在は C++ だけです。

2.国際情報オリンピック 参加記録

情報オリンピック日本委員会の前身である国際情報オリンピック日本委員会は、1994年から1997年までの4年間、IOI国内予選である日本情報オリンピック(JOI)を主催し、1996年までの3年間に延べ6名の選手をIOIへ派遣して、金メダル1、銀メダル2、銅メダル1を獲得しました。バブル崩壊の影響で1997年以降休止状態にありましたが、2005年から独立行政法人科学技術振興機構(現在は国立研究開発法人)の助成を受けて活動を再開しました。


回  数 開 催 年 開 催 国 日 本 代 表 選 手 メ ダ ル 受 賞 数 国際ランキング
第34回 2022年 インドネシア 選手4名派遣 金4 1位
第33回 2021年 シンガポール
(オンライン)
選手4名派遣 金2、銀2 5位
第32回 2020年 シンガポール
(オンライン)
選手4名派遣 金2、銀2 5位
第31回 2019年 アゼルバイジャン 選手4名派遣 金1、銀3 7位
第30回 2018年 日本 選手4名派遣
(特別参加4名派遣)
金1、銀1、銅2
(特別参加 金相当1、銀相当2、銅相当1)
12位
第29回 2017年 イラン 選手4名派遣 金3、銀1 1位
第28回 2016年 ロシア 選手4名派遣 金2、銀2 4位
第27回 2015年 カザフスタン 選手4名派遣 金3、銅1 5位
第26回 2014年 台湾 選手4名派遣 金1、銀2、銅1 11位
第25回 2013年 オーストラリア 選手4名派遣 金1、銀2 11位
第24回 2012年 イタリア 選手4名派遣 金1、銀3 7位
第23回 2011年 タイ 選手4名派遣 金1、銀3 8位
第22回 2010年 カナダ 選手4名派遣 金2、銀2 2位
第21回 2009年 ブルガリア 選手4名派遣 金2、銀1、銅1 6位
第20回 2008年 エジプト 選手4名派遣 金1、銀1、銅2 11位
第19回 2007年 クロアチア 選手4名派遣 金1、銀1、銅1 14位
第18回 2006年 メキシコ 選手4名派遣 金2、銀0、銅1 6位
第17回 2005年 ポーランド オブザーバー派遣    
第9回~第16回 1997年~2004年   (参加せず)    
第8回 [非公式サイト(参考)] 1996年 ハンガリー 選手2名派遣 金0、銀0、銅0  
第7回 [非公式サイト(参考)] 1995年 オランダ 選手2名派遣 金1、銀0、銅1 11位
第6回 [非公式サイト(参考)] 1994年 スウェーデン 選手2名派遣 金0、銀2、銅0 15位
第5回 [非公式サイト(参考)] 1993年 アルゼンチン オブザーバー派遣    
第1回~第4回 1989年~1992年   (参加せず)    

※IOI は個人戦であり公式データとしての国別順位は存在しません.
 本ページのデータは公開されている競技結果 (英語) を元に情報オリンピック日本委員会が独自に作成したものです.

第17回以降のIOI競技課題一覧 https://www.ioi-jp.org/ioi/problem_archive.html

3.国際情報オリンピック派遣日本代表選手選考に関する内規



IOI flag IOI のロゴ

2007年までのIOIの情報に詳しい非公式サイト

IOIの公式ウェブサイト